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ここち博士のQ&A-8月
夏はぐんぐん生長する植物を美しく整え直す時期でもあります。
お花を長く楽しむ為にもQ&Aを参考にして下さい。

Q キリンローゼズガーデンの植え替え時期について

春に購入したキリンローゼズガーデンの植え替えのタイミングを逸してしまいました。真夏に植え替えてもいいのでしょうか?

A 植え替えは11月下旬頃の休眠期になるまで待ちましょう。

暑い時期は根から水分の吸収がグングンと行なわれていますので、植え替え時に少しでも根を傷めると、水分の吸収ができなくなり株にダメージを与える可能性があります。従いまして、この時期は植え替えせず、現在のままでお育てください。11月下旬頃の休眠に入る頃に大鉢に植え代えることをお薦めします。この場合、同時期に強剪定は行わないでください。

今後のお育てのポイントをご紹介します。
●水やりに関して
苗購入時の鉢のままだと根が張りすぎて酸素不足になりやすくなっていると思います。酸素を取り入れる為にも鉢底から水が出るくらいたっぷりと与えてください。

●肥料に関して
鉢が小さいので固形肥料よりも吸収力の良い液肥を与えましょう。つぼみがある場合は養分を必要としますので薄い液肥を1週間に1回程度与えます。


Q キリンマムカジュアルのわき芽の整理

現在30センチの菊鉢で草丈50センチと順調です。ところで再びわき芽が勢いよく出てきておりますがこれはこのままにしておいてよいでしょうか?また、スプレー菊でも花芽かきをするのですか?

A どこから出ているわき芽なのかを確認しましょう。

わき芽も3種類あります。

1.株元から出てくるもの
2.茎の中間から出てくるもの
3.茎の上部から出てくるもの


今の段階(8月中旬)では1および2ではないかと思いますが、これらについてはすべて欠きとってください。これらをそのままにして置くと、株が込み合って見苦しくなるばかりか、風通しも悪くなって病虫害が発生し易くなります。
9月以降は3の形態の茎が発生してきますが、これらは先端にすでに花芽が形成されていますので、欠き取らないようにしましょう。
スプレータイプのキクですので、これらの茎を積極的に整理する必要はありませんが、花が咲き始めれば、これらのうち下のほうにある何本かの細い茎は整理の意味も兼ねて欠きとっても良いでしょう。

Q キリンウェーブが見事に大きく咲きました。引き続ききれいに咲かせるには、どのような管理をすれば良いのでしょうか?

A

春からポット苗で育てた株は、梅雨時期前には、こんもり豪華に咲き誇ります。ですが、梅雨のころから雨に当たって多湿で病気になったり、先端部に花が集中して中心部の芽が少なくなるなどで、荒れた様子になってきます。

● 栄養不足と根づまりを解消しましょう
このような見苦しい状況になる直接的な原因は、高温や多湿に加え、花に多くの栄養を取られるためです。また株元の葉が老化して、盛んに栄養を作れないことや、鉢一杯に根が張って土壌内の酸素が不足し、いわゆる根づまり状態が肥料吸収を妨げ、同時に地上部の生育を阻害するためだと考えられます。
株を新鮮な状態に戻すためには、根づまりによる酸素不足を解消し、肥料を吸収しやすくするための新鮮な根を作ることが重要です。根が元気を取り戻すことで、新しい芽や病気にかかっていない、養分をたくさん作れる新鮮な葉を作ることができます。


● まず、切り戻しを
そのための方法として、いきなり株元からすべての枝をバッサリと切り詰めるのではなく、株の半分位をまず鉢の縁位まで切り戻します。1週間位たって、切戻した枝の株元から新芽が出てきたら、残りの枝を同じように鉢の縁まで切戻します。同じように新芽が吹いてきたら植え替えとなります。
※春に株元からたくさんの芽を出させたり、株全体を丸く形づくる場合は、株元から全ての枝をばっさり切り詰める方法も効果的です。


● 新芽が出たら植え替えを
切り戻し後、地上部の新芽が出てから、新しい土を使って植替えましょう。
芽の先端でつくられるホルモンが根に行き渡ると、根が活性化されて、
成長が促進されます。
a. 元の鉢の土全体をすっぽりと抜いて、より大きな鉢に新しい土を用いて植え替える。
b. 元の鉢の土全体をすっぽりとぬいて、包丁やハサミで土の塊を株元から2/3〜1/2位までの大きさに切り取り、従来と同じ大きさの鉢に新しい土を用いて植え替える。

長期にわたり咲き続け弱った株は少々根を切っても問題ありません。冬越しした株についても同様の方法で再生させることができます。
植え替え後1週間ほどで地上部の芽が生き生きと伸びてきたら、春先の植え付け後の管理と同様、適度に切り戻すことで、全体をまるくこんもりとした株に再生することができます。


● お手入れ後の管理
肥料等の管理は従来と同じように、1ヶ月に1回は固形肥料を与え、また1週間に1回位は液肥を与えて下さい。
※切り戻しにより、株元の枯れた葉を取り除き、また病気の葉や弱った葉も取り除き、殺菌剤を散布することで、健全な株となります。
※枝を切り戻すときは極端に株元近くで行わず、枝の長さ20cm位残して切戻します。
冬越しする場合も、秋の温度のある内に上記の作業を行って、新芽が5cm位伸びた状態で、軒下等、直接霜に当たらない場所で管理すると比較的容易に越冬します。



Q ペチュニアの夏越しと秋の満開へ向けての管理ポイントは?

A ペチュニアの花は1番枝から2番枝、3番枝になるほど枝の元から花の着く位置までの長さが短くなります。3番枝が多く出て、短い枝先に花が次々と来ることで、全体がこんもりと休まず花で覆っている様子が見られます。
本来この状況がずっと続けば良いのですが、気温の高さ、極端な乾燥と過湿の繰り返しによるストレス、たくさんの花を咲かせ続けることによるエネルギー不足、根づまり、アブラムシやウドンコ病、灰色カビ病といった病虫害の被害など、日本の夏は植物にとって非常に厳しい環境。そんな夏を乗り切る栽培管理のポイントとして、以下のような事柄が挙げられます

● 夏の管理ポイント
■根が弱っているときにたくさんの肥料を与える必要はありません
養分吸収力が低い状態で強い肥料が入ると、根はかえって弱るか、枯死してしまいます。いつもの半分くらいの濃度の、薄い液肥を与えましょう。
■切り戻しと植え替え
ペチュニアの場合、一度花芽分化が始まると、株の弱りにかかわらず、花を咲かせようとします。このため、ますますエネルギー消耗が激しくなり、株が弱ります。この状態を解消するためには、切り戻しと植え替えが有効です。

● 適切な管理が秋の満開へのステップに
切り戻しと植え替えによって、株は春の苗のように活き活きとしてきます。新しい根が育ってきたら、春と同じように液肥の施用と地上部の適度な切り戻しを開始して、株を丈夫にします。このお手入れによって、風通しが良くなり、病気の部分も除去できるので、夏場を越しやすくなると同時に、秋の満開を促すことができます。ウドンコ病その他の病気にかかっていた場合は、切り戻し後に、殺菌剤、殺虫剤の散布を行うとより元気な株に育てることができます。
株のお手入れ方法は、冬越しの株についても同様です。ただし、冬越しの場合は、低温下で株をいじることはせず、秋のまだ比較的温度のある時期までに新鮮な根、葉を着けた状態をつくり、そのまま冬越しさせましょう。


Q 旅行中の水やり対策は?

夏休み、旅行で数日間留守にします。庭の鉢物を枯らさないための対策はありますか?

A 置き場所の工夫と水やりグッズの活用がおすすめ。

● 植物の命を支える水
夏の高温期は、毎朝たっぷり水を与えることが大切。さもないと、昼には鉢の土はカラカラに乾き、大抵の植物は簡単にしおれてしまいます。また、2〜3日水やりが途切れても枯れてしまいます。水は、植物の生長に欠かせないものです。もちろん、光や肥料も必要ですが、水は養分を作る原料や、肥料を吸収しやすい形にする溶剤となります。さらに、植物の生命を維持しているすべての代謝機能にかかわる重要な働きを持っています。従って、少々光が足りない場所に置いても、水だけは切らさない方法で管理することが必要です。

● 具体的な水切れ防止策
留守中の対策としては、家の裏などの日陰に置く、タライの中に水を張りその中に鉢を入れる、お風呂場など湿気の高いところに置くといった工夫で、水を完全に切らさないようにしましょう。また、鉢を充分に湿った花壇の土などに半分くらい埋めておく方法も良いでしょう。最近では水やり用のチューブ(点滴灌水用)も販売されていますので、これを使うと自動的に水やりができます。また、水を吸って数百倍にも膨れ上がる保水性樹脂等、土の乾燥を防ぐハイテク商品も開発されています。
ふつう、乾燥により葉からの蒸散量が多くなったり、土の中の水分不足で根からの水分吸収が不充分になったりすると、植物はダメージを受けます。乾燥に強い植物は、高温乾燥時に葉からの蒸散を極力抑える機能を持っていることで生き延びています。葉からの蒸散を抑える商品も販売されていますが、草花の挿木の時など使用は限定されています。 。

Q 伸びてしまった植物の手入れ法は?

庭植えの木や花が大きく伸びて見苦しくなっています。すっきりさせる方法を教えて下さい。

A 一度、思い切ったお手入れを。
花がらや枝を徹底的に整理し、土も整えましょう。


● 庭の元気な表情を取り戻しましょう
梅雨明け後、暑くなり乾燥が続くと、庭の植物が見苦しくなりがちです。下葉が黄色になり枯れる、花がらが残っている、枝が伸びすぎている、雑草が繁茂しているなど、思い当たることがあるのではないでしょうか? また、日中は暑く、涼しくなる夕方は蚊に悩まされるなどの理由から、手入れもおっくうになりがちな時期。一度思い切ったお手入れをして、美しい元気な庭をよみがえらせましょう。

● 花がら摘み、切り戻し、土の再生が基本
アジサイやダリア等の宿根・球根類や夏のサルビア類、ニチニチソウ、ペチュニアなどは、徹底して花がらを取り、切り戻しを行います。雑草は抜き取り、花壇の土は必ず中耕(土の表面を軽く耕す)して、乾燥で堅くなった土を柔らかくし、酸素を送り込んでやります。
庭木は伸びすぎた枝を剪定して、枯れ葉や枯れ枝を徹底的に取り除きます。夕方涼しくなってから殺菌剤、殺虫剤を散布します。庭の芝生も丁寧に刈り込み、できれば芝生用の肥料の散布を行うと良いでしょう。

● すみずみをきれいにすると、見ちがえる美しさに
庭全体の手入れのコツは、ふだん手入れがおろそかになりやすい生垣の下周りや、芝生の縁周りなどを集中して手入れすることです。すみずみをきれいにさっぱりさせることが、きれいな庭の第1歩です。

以上の作業を行うことで、草花の多くが9月に入ってから新たに芽を吹き出し、きれいな庭に戻ってきます。ベランダの場合も、作業の基本は同様と考えてください。一度それぞれの植物に合った切り戻しの方法、剪定の方法を覚えることで、ガーデニングの楽しみが増えてきます。

Q 夏の玄関先。植物での涼しげな演出法は?

玄関先を植物で涼しく飾りたいと思います。なにか良い方法がありますか?

A 日陰で育つ樹木を中心にした、大鉢の寄せ植えで飾ってみましょう。

夏、玄関のわきにボリュームのある植物を飾るだけで、雰囲気がずいぶん変わります。
大きな鉢に、日陰に合う樹木、例えばナツツバキやヤマボウシなど、高さ1〜2m程度のものを植え込んでみましょう。最近、園芸店などで市販されている、直径1mもあるような大きなテラコッタ調のプラスチック鉢などを使うと良いでしょう。下草として、へデラ類やギボウシ、ツルニチニチソウ、コリウスなどの葉物と一緒に植え込みます。インパチエンスやベゴニア等の花をアクセントにするとより美しく仕上がります。大鉢の周りをいろいろな鉢物で取り囲むように置けば、優雅なエントランスの出来あがりです。
鉢植えは植物が大きくなっても移動が可能で、また根の生長が制限されることから樹木も大きくなりすぎません。玄関先の狭いスペースでも、簡単に楽しめます