春からポット苗で育てた株は、梅雨時期前には、こんもり豪華に咲き誇ります。ですが、梅雨のころから雨に当たって多湿で病気になったり、先端部に花が集中して中心部の芽が少なくなるなどで、荒れた様子になってきます。
● 栄養不足と根づまりを解消しましょう
このような見苦しい状況になる直接的な原因は、高温や多湿に加え、花に多くの栄養を取られるためです。また株元の葉が老化して、盛んに栄養を作れないことや、鉢一杯に根が張って土壌内の酸素が不足し、いわゆる根づまり状態が肥料吸収を妨げ、同時に地上部の生育を阻害するためだと考えられます。
株を新鮮な状態に戻すためには、根づまりによる酸素不足を解消し、肥料を吸収しやすくするための新鮮な根を作ることが重要です。根が元気を取り戻すことで、新しい芽や病気にかかっていない、養分をたくさん作れる新鮮な葉を作ることができます。
● まず、切り戻しを
そのための方法として、いきなり株元からすべての枝をバッサリと切り詰めるのではなく、株の半分位をまず鉢の縁位まで切り戻します。1週間位たって、切戻した枝の株元から新芽が出てきたら、残りの枝を同じように鉢の縁まで切戻します。同じように新芽が吹いてきたら植え替えとなります。
※春に株元からたくさんの芽を出させたり、株全体を丸く形づくる場合は、株元から全ての枝をばっさり切り詰める方法も効果的です。
● 新芽が出たら植え替えを
切り戻し後、地上部の新芽が出てから、新しい土を使って植替えましょう。
芽の先端でつくられるホルモンが根に行き渡ると、根が活性化されて、
成長が促進されます。
| a. |
元の鉢の土全体をすっぽりと抜いて、より大きな鉢に新しい土を用いて植え替える。 |
| b. |
元の鉢の土全体をすっぽりとぬいて、包丁やハサミで土の塊を株元から2/3〜1/2位までの大きさに切り取り、従来と同じ大きさの鉢に新しい土を用いて植え替える。 |
長期にわたり咲き続け弱った株は少々根を切っても問題ありません。冬越しした株についても同様の方法で再生させることができます。
植え替え後1週間ほどで地上部の芽が生き生きと伸びてきたら、春先の植え付け後の管理と同様、適度に切り戻すことで、全体をまるくこんもりとした株に再生することができます。
● お手入れ後の管理
肥料等の管理は従来と同じように、1ヶ月に1回は固形肥料を与え、また1週間に1回位は液肥を与えて下さい。
※切り戻しにより、株元の枯れた葉を取り除き、また病気の葉や弱った葉も取り除き、殺菌剤を散布することで、健全な株となります。
※枝を切り戻すときは極端に株元近くで行わず、枝の長さ20cm位残して切戻します。
冬越しする場合も、秋の温度のある内に上記の作業を行って、新芽が5cm位伸びた状態で、軒下等、直接霜に当たらない場所で管理すると比較的容易に越冬します。
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